横浜ゴム<5101>、米国グッドイヤーから鉱山・建設機械用タイヤ事業を取得

横浜ゴムは22日、米国の大手タイヤメーカーであるザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(オハイオ州アクロン)から鉱山・建設機械用タイヤ事業を取得することを発表しました。取得価額は約1424億円(9億500万ドル)です。この取得は、生産財タイヤ事業の成長戦略の一環であり、これまで手薄だった鉱山・建設機械用タイヤのグローバル展開を加速させることを目的としています。横浜ゴムは農業機械用タイヤで世界トップの地位にあり、今回の取得もその一環です。各国の競争法に基づく承認を得た上で、早期の取得完了を目指しています。

取得対象となるのは、グッドイヤーグループのオーストラリア子会社グッドイヤー・アースムーバーと、日本子会社日本ジャイアントタイヤ(兵庫県たつの市)に関連する事業です。

タイヤ市場は、乗用車用の「消費財タイヤ」と、トラック・バス、農機用、鉱山用、林業用などの「生産財タイヤ」に大別されます。横浜ゴムは安定的な高収益が見込める分野として、生産財タイヤの中でもトラック・バスを除くオフハイウェイタイヤ(OHT)事業の強化を進めています。

2023年5月には、農機用タイヤの大手であるスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズを約2650億円で買収し、さらに2016年にはオランダの農機タイヤメーカー、アライアンス・タイヤ・グループを約1370億円で傘下に収めています。