東洋エンジニアリング<6330>、ブラジルのエンジニアリング企業「TSPI」の株式を追加取得して子会社化へ

東洋エンジニアリングは、持ち分法適用関連会社で産業設備のエンジニアリング業務を手がけるブラジルTS Participações e Investimentos S.A.(TSPI)の株式43%を、同社に対する貸付債権の株式化(DES)によって追加取得し、子会社化することを決めた。現在50%の持ち株比率を93%に引き上げる。ブラジルにおける事業基盤の安定化に向け、その中核を担うTSPIの財務基盤の強化を主導する狙い。取得価額は約100億円(3億3000万ブラジルレアル)。株式取得は2回に分けて行い、2024年4月29日と6月中を予定する。

TSPIは傘下に陸上設備の設計・調達・建設を担うTSE S.A.(TSE、売上高462億円、営業利益7億4500万円、純資産40億円)と、洋上石油・ガス設備などの海洋設備を担うEstaleiros do Brasil Ltda.(EBR、売上高280億円、営業利益△24億7000万円、純資産△320億円)の2社を持つ。両社のうち、とくに近年、EBR が手がける一部プロジェクトの収支やキャッシュフローの悪化に伴い、資本充実による財務体質の改善が急務になっていた。