燦ホールディングス<9628>、「家族葬のファミーユ」を展開する、きずなホールディングス<7086>をTOBで子会社化

燦ホールディングスは12日、葬儀会社「家族葬のファミーユ」を展開するきずなホールディングスを完全子会社化することを目的に、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。これは葬儀事業の拡大を目指す戦略の一環です。高齢者人口の増加に伴い、葬儀ニーズが継続的に増加すると見込まれる一方で、近年では葬儀の小規模化・簡素化が進んでいます。この動向に対応し、家族葬向けのサービスを強化することを目指しています。買付代金は最大で149億8300万円です。

買付価格は1株当たり2120円で、TOB公表前日の終値1388円に対して52.74%のプレミアムが上乗せされています。きずなホールディングスはこのTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決定しました。TOBが成立すれば、きずなの東証グロース市場への上場は廃止される見込みです。

買付予定数は706万7476株で、下限は所有割合66.43%に相当する469万4700株に設定されています。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京都港区)は、傘下の複数のファンドを通じて所有する合計44.95%のきずな株についてTOBに応募します。