永谷園HD<2899>、MBOで株式非公開化へ
永谷園ホールディングスは、会社を非上場化(株式を一般投資家から買い取り非公開化)することを発表しました。この買収は、投資ファンドの丸の内キャピタルが出資する買収目的会社が行います。
理由は、国内市場が成熟し、今後の海外展開や設備投資、M&A(他社買収)が必要だと経営陣が判断したためです。短期的な業績ばかりでなく、中長期的な成長を目指すために、株式を非公開化することにしました。
買収価格は1株3,100円で、事前の株価(2,223円)より39.45%高い金額です。買収予定株式数は15,389,482株で、最低でも9,564,700株を確保しないと買収は行われません。
買収が成功した後、創業家一族も買収会社に出資します。そして2024年9月下旬に株式併合を行い、株主を買収会社と三菱商事のみとします。さらに自己株式取得を経て、最終的には買収会社が永谷園HDを完全子会社化する予定です。新会社への出資比率は、買収ファンド55.5%、創業家一族34.5%、三菱商事10%となります。
経営陣は引き続き新会社の経営に当たる予定です。