ワールド<3612>、政投銀との共同出資会社がライトオン<7445>をTOBで子会社化
ワールドは10月8日、日本政策投資銀行(DBJ)と共同出資する関連会社「W&Dインベストメントデザイン」(東京都港区)が、アパレル企業ライトオンを株式公開買い付け(TOB)により子会社化することを発表しました。赤字経営に陥ったライトオンの立て直しを目指し、ワールドは人材や業務支援、仕入れ・調達・物流分野におけるシナジー効果を期待しています。TOBにかかる買付代金は約20億6000万円です。
今回のTOBは一般株主からの応募は想定しておらず、TOB成立後もライトオンの上場は維持される予定です。また、TOBに先駆けて、ライトオンは創業家の資産管理会社を引受人とする第三者割当増資を実施しており、その払込金額は6億5000万円です。TOBでは、創業家関連の株主から52.96%の株式を取得する計画です。
買付価格は1株あたり110円で、TOB公表前営業日の終値311円に対して約64.63%のディスカウントとなります。買付予定数の上限は1879万6230株(所有割合52.96%)、下限は1842万7676株(同51.93%)であり、応募が上限を超えた場合は超過分を買い付けせず、下限に満たない場合は全株を買い付けない方針です。
ライトオンはTOB自体には賛同する一方で、買付価格の妥当性に関しては意見を留保し、株主による応募については中立の立場を取ることを表明しています。
TOBは2024年12月上旬に開始される予定で、公開買付代理人には野村証券が選定されています。