マックハウス<7603>、投資会社トラストアップによるTOBを受け入れ|親会社のチヨダ<8185>が全株式を応募へ

マックハウスは10月11日、投資会社トラストアップ(東京都中央区)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れることを発表しました。トラストアップは、マックハウスの親会社である靴量販大手チヨダが保有する60.73%の株式を取得し、マックハウスを子会社化します。

マックハウスはカジュアル衣料品の小売業を主力としていますが、売上減少や不採算店舗の閉鎖に伴い、2024年2月期まで6期連続で営業赤字を計上しており、財務改善が急務となっています。なお、同社の上場は維持される見込みです。

今回のTOBは、トラストアップが組成した「G Future Fund1号投資事業有限責任組合」(東京都中央区)が主体です。買付価格は1株あたり32円で、これはTOB公表前日の終値330円に対して90.3%の大幅なディスカウントとなります。

マックハウスはTOBに賛同しているものの、株主には応募を各自の判断に委ねる方針です。買付予定数の下限は、所有割合60.73%に相当する938万9880株で、これはチヨダが応募を予定している株数と一致します。買付代金は約3億円です。チヨダ以外の株主の応募に備えて、買付予定数は1005万株(所有割合65.0%)に設定されていますが、買付価格が大幅に割り引かれているため、一般株主からの応募は少ないと予想されています。

買付期間は10月15日から11月12日までの20営業日で、決済開始日は11月19日です。公開買付代理人は東海東京証券が担当します。

マックハウスは1990年にカジュアル衣料品の小売事業を目的に、チヨダの子会社として設立されました。1999年には株式を店頭市場に登録し、2004年にジャスダック市場に上場。2022年4月には東証スタンダード市場に移行しています。同社が取り扱う多くの衣料品は、中国などアジア地域から輸入されています。