タツタ電線TOB、ENEOSが買付価格を780円に引き上げ

ENEOSホールディングスは26日、傘下のJX金属(東京都港区)を通じてタツタ電線に対するTOB(株式公開買い付け)の買付価格を、従来の720円から60円引き上げて780円にすると発表しました。これは、TOB成立の確度を高めることを目的としています。また、買付期間を8月2日から10営業日延長し、8月19日までとすることも併せて発表しました。これは、2度目の買付期間の延長です。26日のタツタ電線株の終値は、6円高の743円でした。

ENEOSは2022年12月に、タツタ電線をTOBで完全子会社化する計画を発表しました。当初は2023年6月にTOB開始を目指していましたが、中国当局の審査が長引いたため、予定より1年遅れて今年6月から買い付けが始まりました。